山々を抱える自然の多いボリビアを舞台に、麻薬カルテルのボスを捉える為に組織の構成員を排除していくGRシリーズの最新作。
GRとしてはシリーズ初のオープンワールド化。TPSなのは変わらず。
とりあえずざっと良いとこ悪いとこ。

○ここがイイ
　＃銃のカスタマイズ可能なパーツがとても多い
　＃銃撃時の視点を主観と肩越しに変えられる（カスタムしたスコープも反映される）
　＃仲間がAI時にこちらのタイミングで同時狙撃可能なスキルが便利で戦略的な遊びができる
　＃距離により弾道が落ち、弾着の時間も変わる
　＃殆どの建物に入れる（屋内戦と屋外戦の移行がスムーズ）
　＃敵のマーク、地形の確認に使えるドローンがすごく便利

×ここがダメ
　＃乗り物全般の操作性・カメラワークが悪い
　＃ハマると脱出できないような地形が多い
　＃カバーアクション・ジャンプなし。障害物多いところの移動や戦闘に不満
　＃敵に察知されると場所変えようがすぐ位置特定されるので裏取り的な楽しみがない
　＃アップグレードに必要な資源が多い割に入手が面倒＆反復作業
　＃スキルアップグレード関連ミッションがひたすら反復作業
　＃メインミッションでの任務内容も延々と反復作業
　＃国の治安維持部隊のくせにこっちを見つけただけで攻撃してくるユニダットがクソウザイ
　＃しかも下手に反撃するといつまでも増援が続く。乗り物で遠くへ逃げるか死ぬしか警戒度をリセットできない
　＃仲間AIへの指示コマンドがおおざっぱな上、移動に対する反応が鈍い（屋外→屋内など）

つまらなくはない。楽しいと思える部分もある。
だけども操作にクセのあるヘリに乗ってはSAMに狙われ、カルテル叩こうと距離を詰めてれば通りがかりのユニダットに絡まれて台無し。
仲間AIによる同時攻撃が気持ちいいけど、それ以外の命令への対応の鈍さや命令範囲が狭いので“特殊部隊ごっこ”感が薄れる。
それに何をするにも基本的な目的が同じな為に取る行動も反復になりがち。
つまり自分で遊び方を変えようとしなければ中盤には冷めている自分に気づく。
遊び方を変えると言っても正面切った撃ちあいできる体力はないので、銃器を選べる程度の自由度。

決定的につまらないわけじゃないけど、面白いと言える部分を無味乾燥にさせてしまうくらい反復することが多い……
気持ちとしては同じ料理を同じ味付けで何回も噛まされ続ける感じ。
出来のいいゲームは色んな方向から食べられるし、味付けの違いが感じられるんですけどね。
折角オープンワールドになったのに、舞台を巡る・探索する楽しさを感じさせる作りじゃないのも勿体ない。

総評としては色々不足気味、勿体ない印象。
ていうか今作はE3とかで発表あってから3～4年経ってから出た作品なんですけどね。時間の掛かった割には……と考えてしまう。